新幹線のロングレール交換作業とは?動画有
新幹線のロングレールとは?
一般の電車に乗るとガタッ、ゴトッとレールの音が頻繁に聞こえます。長い時間この音をリズム良く聞いていると催眠術に掛かったように眠くなります。これが電車の醍醐味と思います。
しかし新幹線に乗車してみると、電車の様な音はあまりに聞こえてこないです。これはなぜか??
その理由は新幹線にはロングレールと呼ばれる長いレールを使用しています。
どれくらい長いかというと1本当たり200mほどあるようです。中には1000m級のレールもあるようだ。
在来線では10m、25m、50mほどの長さなので相当長いレールとなっています。
1本当たりの長さが長いために、つなぎ目が少なくレール音が静かに聞こえます。
ロングレールの交換方法とは?
この長いロングレールを交換する作業は大変なようです。
新幹線が走っていない深夜から早朝にかけて作業をします。夜間だと作業効率も悪くなりがちなのでこの時点で苦労が伺えます。
作業現場へは事務所から自動車で向かい、レールは専用の運搬車で線路を走ってくるみたいです。
この上記画像はロングレール専用運搬車となっていて200mのレールを上段側に16本、下段側に16本ほど搭載でます。32本積んだときの重さは384トンにもなります。
また、車両の全長は280mにもなり先頭から後端までかなりの距離があります。
交換の手順としては、古いレールの締結装置類を緩めておき、運搬車が新しいレールを運んで来たら古いレールの横に並べておく。
これは新旧レールの整合性を取り、間違って古いレールを切断しないために行われる。
新旧レールの入れ替え後には溶接をし、最後に左右間隔の微調整を行います。新幹線は左右間隔1,435mmあり、その数字からプラスマイナス2mmが基準値であるため、その数値以下に仕上げていく。
これで一連の作業は完了となります。
交換作業の動画です↓
1000m級のロングレールを交換するには70から80人の作業員が出動することもあります。
日々、新幹線や在来線の保守業務についている方大変にお疲れ様です。